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6万人の赤ちゃんを取り上げた林先生
読者の皆様は、5月10日(土)午後9時よりTBSテレビで放映された、世界ふしぎ発見!「海のシルクロード・コロンス島の秘密」という番組をご覧になりましたでしょうか。 実は私ども夫婦は、この放送の直前の5月3日から5月6日まで、このコロンス島(鼓浪嶼 クーランユイー)のある中国・福建省のアモイ(厦門 シャーメン)に、取材旅行に行っておりました。 このアモイという場所は、私が暮らしている横浜と同様、古くから港として発展してきたところで、15世紀には、茶葉貿易の港として栄え、17世紀後半には、東南アジアや台湾との貿易で繁栄したところです。 アモイの西南に位置するコロンス島は、清朝の末期にはアヘン戦争によりイギリスに占領され、南京条約によってしばらくの間諸外国の租界地となっていたので、島にはその当時に建てられた外国商館や公館が今も数多く残っています。 テレビの放送では、このコロンス島に今も残る数多くの洋館や、租界地時代の旧領事館やカソリック教会、今は亡きオーストリア在住の華僑が収蔵した年代物のピアノを展示しているピアノ博物館や島の7割の家庭にピアノがあり、音楽教育が盛んな地であり数多くの有名な音楽家を輩出して「ピアノ島」とか「音楽の島」と呼ばれるようになった由来が紹介されていましたが、私が一番興味を持ちましたのは、この島の出身者の今は亡き、林巧稚(リンチャオツー)先生です。 最近は産院探しのお手伝いも 私の薬局へは、不妊症のご相談に来られます方々が多いのですが、最近は妊娠されました方々の産院探しのご相談にものっています。 いろいろな思いを乗り越えて、やっとのことに妊娠できたのに、今度は安心して産むことができる病院を探すのに苦労をされる、お産難民の方は本当に多いのです。今の日本は本当にどうなっているのでしょうか。皆様もおかしいと思いませんか。不妊治療専門の病院が激増する一方、出産のできる病院が激減している、たいへん矛盾している状況となっています。 ここで紹介する林先生は産婦人科のお医者様です。現地では永年「神の手」を持つ先生としてたいへん有名だったそうです。 石像の前には、先生の記念館が建てられていて、先生の数々の功績や、代々の中国を代表する政治家の方々との記念写真や、医学生時代、お医者様として活躍されているときのスナップなど、数多く展示されています。林先生はお産を生涯のお仕事とされ、実に6万人の赤ちゃんを取り上げたそうです。 記念館の裏手には、先生が毎日書き続けた中国語と英語の日記が、石碑で数十ページにわたり紹介されていました。お休みも取らず、毎日献身的に妊婦さんたちに接していた様子が手に取るようにわかる内容のものでした。再度コロンス島に行く機会がありましたら、この日記を写真に撮り、ネット上で皆様にご紹介したいと思います。 アモイの街は、私が知っている車の排気ガス、沢山の自転車が行きかう町でなく、道にお花の鉢植えがたくさんおかれ、ゴミもなく、街独特の不快な臭いもなく、たいへん整備されていて私の知る中国の街とは異なるところで、私が暮らす横浜よりきれいでした。シンガポールの方式を取り入れて街の管理をしているそうです。 次回もアモイの続編となります。
by yakujudo
| 2008-06-10 00:01
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