中国漢方薬寿堂
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ゴールデンウィークに、中国雲南省の昆明へ行ってきましたことを、このコラムで紹介いたしましたが、その際、20年振りに再開した現地で暮らす80歳の叔母が、日本で不妊症で困っている方々は、是非ともこの雲南省に来て、約半年間ここの食事をすれば、みんな元気な子供が授かるから、是非とも連れてきなさいと、私に言っておりました。
叔母は1男4女、5人の子供を産んでいますが、その子供たちは、残念ながら中国の一人っ子政策のため子供は各一人だけ生んでいますので、現在、孫も5人です。 今回はどんな食事をしているのか、その一部をご紹介いたします。 まずは名物のキノコ鍋です。 天然の野生キノコ15種ほどを用意します。最初に3種類のキノコを鍋に入れ、煮えたところでキノコをすくい上げ、また次の3種類を入れるというようにして次々と食した後、最後に野菜、豆腐、もち(米の粉を練り上げて作ったもの。中国のもちはほとんどが形は異なっていても米の粉から作ったものです)を加えて食べるものです。万病の予防によいということで、キノコ鍋の専門店はいつも賑わっています。 私の訪れた5月上旬はシーズンにはちょっと早く、5月末から3カ月間の雨季がキノコの最盛期とのことです。 このキノコ鍋に使うベースのスープの中身を聞けば、さらにこの鍋のすごさがわかっていただけます。 私たちが食べました鍋のスープは、烏骨鶏(うこっけい)とスッポンから作ったものでしたが、さらにこのスープに目の前でスッポン1匹と烏骨鶏1羽を加えて加熱してキノコを加えるというものです。 スッポンも烏骨鶏もコラーゲンを豊富に含み精がつくものです。実は我が家でもスッポンを取り寄せて、スープやふかしものにして年に数回食べています(今も1匹、家の冷凍室に入っています)。また、横浜の中華街にある食材店や鶏肉専門店では、常時烏骨鶏を取り扱っていますので、読者の皆さまもスープを作ってみてはいかがでしょうか。1羽2000円くらいです。 日本では烏骨鶏の卵が1個500円すると昆明の親類に話をしたところ、卵は一般の鶏の卵と特に変わりはないので、高く売っていることが信じられないとびっくりしていました。我が家でも烏骨鶏は食べてもその卵を食べたことはありません。いつも地鶏の赤玉を食べています。 私どもへ来店される方々から、“先生はいつも顔色が良く元気ですが、何を食べているのですか?”とご質問をいただきます。私は次のようにお答えしています。 中国人は衣食住の中で一番大事にしているのは食です。特に膠室のコラーゲンを多く含む食物は、精がつくのでよく食べています。例えばフカヒレ、ツバメの巣、ナマコ、豚足、豚の耳、皮付き豚肉、例えば東破肉(トンポーロー)や皮つき焼き豚、地鶏、烏骨鶏、スッポンなど、機会があれば自ら積極的に食べています。季節の野菜も温野菜にしてたくさんとっています。 昨年夏、上海復丹(オクタン)大学へ語学研修に行ってきた高校2年生の長男は、中国人の三大特徴は、①よく食べる ②よくしゃべる ③声がでかい と言っております。まずは栄養豊かなものをたくさん食べておりますから、元気でパワフルなのは当然のことです。
by yakujudo
| 2006-07-10 00:01
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