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前々回このコラムで、私がアフリカのケニアに不妊症の周期療法のお薬を郵送していること、食糧事情が大変悪いのにもかかわらず、たくさんのお子さんが誕生していることをご紹介しましたところ、読者の皆さまから、食糧事情も生活環境も良く生活の豊かな現在の日本に、なぜ不妊症で悩む方々が多いのかというご質問がまいりましたので、私の思うところをお話ししたいと思います。
私は昭和24年(1949年)生まれの56歳、俗に言う団塊の世代です。昭和22年~25年生まれは、約1,000万人と言われていますが、その時代は戦後間もない頃で、食糧は決して豊富ではなかったと思います。もしかすると現在のケニアに近かったのではないでしょうか。 食物は十二分になく、今の人たちほどの体格に恵まれていなくても、当時の親たちは健康な身体を持っていたのでしょう。また、日本の復興に燃えていて、将来に対する夢と希望をもって毎日を一生懸命に生きていて、ストレスなど無縁であったと思います。つまり心身共に健康であったからこその結果です。 現在不妊症で悩んでおられるご夫婦の数は年々増加しているのですが、いろいろな検査をしてもまったく異状が見当たらず、現在の医学では原因不明という方々も多くおられます。また、器質的、機能的な原因のある方々では、不妊の原因の約6割が女性側に、約4割が男性側にあると先日のテレビ番組で専門家が発言されていました。 原因を軽減するには、日常生活の改善を図ることが不可欠ではないでしょうか。女性の場合は、冷たい飲み物の飲み過ぎ(ファミレスのドリンクバーでの冷たいドリンクの飲み放題は、私から見ると”毒”そのものです)、薄手の肌着の着用で足腰が冷え、その結果として子宮や卵巣を含む骨盤内の血流が悪化し子宮や卵巣の働きの低下を招いている方々が大変多いと思います。 また男性では、肉体疲労よりも仕事のストレスからくる精神疲労の加重から、身体がオーバーヒートを起こしていて、精子の減少、運動性・直進性の低下、EDへとつながる方が大変多いと思います。 私は不妊症のご相談をお受けするスタンスとして、『必ず健康なご夫婦が必要だ。健康なお二人を用意する』という私の主義主張を持っているので、ご相談に来られるご夫妻には、”どちらかが悪い、という考え方はございません”という私の姿勢をご理解いただくことにしております。 ”私が悪い””あなたが悪い”という考えを持っていては、子どもはなかなか授からないのではないでしょうか。 最近ご相談に来られます方々が、インターネットの根拠のない情報に振り回されていてお気の毒に思います。 ベビーブームの頃、冬の短い期間にみかんは出回ってもグレープフルーツはありませんでした(私が初めてグレープフルーツを見たのは大学生の時です)。豆腐や納豆は食べても、豆乳を飲んでいる人もほとんどなく、イソフラボンを飲んでいる方は皆無でした。コーヒーや紅茶は少し贅沢な飲み物で、カフェインの多い緑茶を飲んでいる方が大半でした。でも皆さん元気な子どもを産んで元気なお母さんになっています。少し頭を冷静ににして暮らしてみてはいかがでしょうか。
by yakujudo
| 2005-03-10 00:01
| 不妊症解説
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