中国漢方薬寿堂
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私共へ不妊症のご相談に来られます女性の方々は、インターネットの情報をもとに、いろいろなサプリメントを服用なさっています。
各種ビタミン剤、葉酸、マカ、亜鉛、ローヤルゼリーなど多種多様です。 最近、私も調剤に使用している生薬の蒲公英(タンポポ)について、1年間服用すると、温かい子宮、厚い内膜ができるということで服用されている方々から、本当に蒲公英の服用を続けていていいのか、という質問があります。 残念ながら、タンポポにそういう効果はまったくないとお答えしています。 中国人民衛生出版社『漢方医学大辞典』薬物編に、次のように書かれています。 蒲公英、出典は「新修本草」、別名は黄花地丁、婆婆丁、女万汁草、黄花三七、キク科植物モウコウタンポポの根付きの全草である。 中国大部分の地区に分布する。性味は苦・甘、寒、肝・胃経に入る。 効能は、清熱解毒、消腫散結。臨床応用は上気道の感染、扁桃炎、咽喉頭痛、流行性耳下腺炎、結膜炎、リンパ節炎、肺炎、急性胆のう炎、膵臓炎、胃炎、腸炎、赤痢、急性乳腺炎、虫垂炎、尿路感染症、骨盤炎、疔、〓(病垂に節)などの化膿症を治す。 9~30gを煎服し、または生鮮なものを搗きつぶして塗布する。 本品は、トラクサステロール、ペクチンなどを含有する。 注射液は黄色ブドウ球菌、コリン、イヌリン、とに対して強い抑制作用がある。溶血性連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎球菌、ヂフテリア球菌、赤痢菌、緑膿菌、変形菌なども抑制する。 つまりタンポポは消炎剤であり、抗生物質のようなもので、身体を温めるのではなく身体を冷やすものです。子宮が温まるという根拠はまったくありません!!
by yakujudo
| 2003-09-20 00:01
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