中国漢方薬寿堂
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最近、朝日新聞に人工授精、体外受精、顕微授精等の話題や問題点がしばしばとり上げられました。
日本でも、漢方で当帰芍薬散、加味逍遙散、温経湯等を不妊治療に使いますが、妊娠される方はなかなか少ないのではないでしょうか。中国では周期療法という治療法が最も繁用されています。これは月経の周期に合わせて薬の配合を変え服用するもので、体調を整え、受精しやすく妊娠が継続できる健康な身体をつくる方法です。私もこの周期療法をおすすめしていますが、大変効果が得られ、皆様に喜んでいただいております。 (1)月経時 子宮内の血液を体外へきれいに排出させる、活血薬と理気薬を併用する。 (2)低温期 卵巣内の卵子を育てる、補陰薬と補血薬を併用する。 (3)排卵期 卵子を排出して、卵管を通じて子宮内に送り込み、卵子を受精可能な黄体に育てる、補精薬と活血薬を併用する。 (4)高温期 受精卵を子宮内に着床させ、妊娠を継続するため、補養薬と補気薬を併用する。 この周期療法は多少のずれはあっても、月経周期がある程度正常な方が対象ですが、生理不順(周期が長い・短い・不定)は補血薬、補気薬、疏肝理気薬で、子宮内膜症、線筋症、子宮筋腫などは補血薬と活血薬で各々改善した後に、周期療法に移行されるとよいでしょう。
by yakujudo
| 2002-02-28 00:01
| タン先生の周期療法
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