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月経の初期の2~3日に起こる生理痛は、鎮痛剤を飲んで痛みに耐えるもの、生理的現象でやむを得ないもの、と 考えておられる女性の方は多いのではないでしょうか。
ホルモンバランスのくずれ、子宮内の血行障害が原因で起こる生理痛は、単なる生理痛にとどまらず、そのまま放置していると、時には子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫といった重大な疾患にも発展することがあるのです。 台風の後、流木や土砂を多く含む雨水が流れ込んだダムのように、生理痛を起こす女性の方の子宮には、通常以上に多量の血液が蓄えられ、しかも血流が悪いため、血液の粘度も上がり、レバー状に固まった血液もたくさんできているのです。生理が始まると、多量の血液とともに、このレバー状の血液が子宮の出口に押しよせ、出口をふさいでしまうと、生理痛が起こるのです。そしてふさいでいたレバー状の血液が体外へ追し出されると同時に痛みが軽減し、同時に多量の血液が一気に排出され、月経過多による貧血症状が起こるのです。 このような子宮内の血液循環の悪化、うっ血状態を中国医学では血淤(日本では淤血、ふる血ともいう)といいます。血淤は軽いうちに早く手当をすることが必要です。 軽いうちなら補血作用(ホルモンバランスを整える)と活血作用(子宮内の血行を改善する)、両面の作用を持つ当帰を多量に含む婦宝当帰膠を服用されるとよいです。 重い方は活血作用の強い、桃仁、紅花、赤芍薬、センキュウなどを含む冠元顆粒や血府逐淤湯を服用し、生理時には経血量を調整し、痛みを軽減する田七を服用されるとよいです。
by yakujudo
| 2001-08-10 00:01
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