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子宮筋腫、子宮内膜症、線筋症、卵巣膿腫といった子宮や卵巣の病気が増加傾向にあります。私どもにご相談に来られる方が大変増えています。これらの疾患に対して、お医者様ではホルモン療法や外科手術が行われていますが、症状の重いものや悪性のものはやはり手術をされるのが賢明でしょう。
中国では前記のような婦人科疾患は、血液の流れが滞るうっ血状態、中医学でい淤血(日本では通常淤血といっていますが、ただしくは血淤)と考えます。 血淤は病理的産物と考えられ、外傷、炎症、術後の損傷、出産、月経異常、自律神経失調、免疫の異常、心血管系の異常、寒冷など種々の原因によって生じるものと考えられます。 また、主な症状としては、固定性の激しい疼痛(生理痛や腹痛)、静脈のうっ血状態、反復する暗色の出血(時に血塊を含む)、腫瘤、口唇のチアノーゼ等です。 このような血淤を改善するには、静脈のうっ血改善、鎮痛、血腫の吸収、血液の粘度を低下させ、血液をサラサラにする効果を持つ、活血化淤薬を主に、ストレスが多く血流の悪い方は理気薬を、血液の栄養状態の低下、生理の周期の遅れる方は補血薬を、手足の冷えを伴う方は寒薬を、手足のほてりを伴う方は清熱薬を併用されるとよいでしょう。 なお、月経時に活血化J薬を服用すると、子宮内にせき止められていた血塊を含む血液が、どっと流れ出し、出血量が増えて貧血症状を引き起こすこともありますので、月経時には、止血作用を持つ活血化淤薬を服用されるとよいでしょう。
by yakujudo
| 2001-07-20 00:01
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