中国漢方薬寿堂
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読者の皆様は、老化はいつから始まるとお考えでしょうか。先日NHKラジオに出演されていたお医者様は、35歳を境に老化が始まるとおっしゃっていました。
私がこの連載でご紹介いたしました、約二千年前に書かれた中国最古の医書「素問」には、女性は35歳、男性は32歳を境に、老化が始まると記載があります。生活環境や食習慣が変わり、平均年齢が大きくのびた現在も、老化の始まりにはそれほどの差はないようです。 中国医学でいう老化は、体をささえる機能面の気と物質面の血と精が徐々に減少していくことによるものと考えられます。皆様もご存知のように、「肝腎要」という言葉がある通り、五臓六腑のうち、肝は血を、腎は精を蓄える器で、この肝腎が衰えると血と精が不足し、その結果として老化が進むと考えられます。 日本は世界第1位の少子高年齢化時代に突入し、あと10年位すると60歳を超える人の人口比率はピークを迎えます。いかに健康な体を維持していくかが、大きな課題となります。肝を健康に保つには補血(血液を補い、血液の働きを上げる)、活血(血液の流れを改善し、血のめぐりをよくする。血液の粘度を低下させる)、腎を健康に保つには補腎(腎の働きを高める)、補精(体の活力源である精を補う)するとともに、体の機能面、病気に対する抵抗力を受け持つ気を補うことが、不老長寿につながる秘訣です。
by yakujudo
| 2001-06-10 00:01
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