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日本では戦後の第1次ベビーブームで生まれた団塊世代(1947~49年、毎年260万人)、そして第2次ベビーブームの団塊ジュニア(1971~74年、毎年200万人)と、沢山の子どもたちがほぼ全員自然妊娠で産まれていた時代がつい最近までありました。
ところが、今や少子化と同時に不妊症の方が増加し、先日のNHKスペシャルで取り上げるほど大きな問題となっています。番組によれば日本は今や世界第1位の不妊大国だそうです。 2011年の出生数は前年比2万606人減の105万698人、統計をはじめた1947年以降でもっとも少なかったそうです。 105万698人のうち、体外受精で産まれたお子さんは約3万人。体外受精を受けた方は21万数千人だそうなので、残念ながら18万数千人の方は結果が出ていません。 実は私もこの数字を目にして、意外と実績は低いという印象を持ちました。 正直言って私はもっと多くの方が体外受精で成功されていると思っていました。 今、日本には世界一多い600を超える不妊専門クリニックがあります。3万人を600で割ると、1クリニックで年間50人ということになります。 私が生まれた1949年は269万6638の子どもが誕生しています。2011年の2.56倍、日本の歴史上一番多くの子どもが産まれた年だと思います。 今どうしてこんなに子どもの数が少ないのでしょうか。 まずは晩婚、晩産化、結婚しない方の増加、経済的理由から子どもは一人でよいと思う方、子どもはいらない方、そして不妊症の方の増加などが原因でしょう。 当薬局へ不妊症のご相談に来店される方々は年齢が35~45歳くらいの方々が大変多く、ご両親たちは60~70歳前後で、ご自分たちがそれほど問題なく、自然妊娠されて子どもを少なくとも2~3人は授かっているので、息子さん、娘さんたちに子どもが出来ないことを不思議に思っている方が大変多いのです。 ご結婚が遅いことに加え、私の目からは男女とも健康でない方が増えています。 男性では精子の数が少ない、精子の運動率が低い、夜の性生活がもてない、女性では生理不順、未熟卵が沢山できてしまう、多嚢胞性卵巣症候群、内膜症、卵管の閉鎖や癒着、卵管機能の低下などいろいろな要因が関連していると思います。 私は皆さんが健康なご両親から誕生されているのですから、子どもを授かるためには、まずはお2人の健康を取り戻し、体の準備をすることが一番ではないかと思います。つまり、温かい子宮とよい受精卵、そしてお2人の条件によって、方法としてタイミング、人工授精、体外受精、顕微授精という手段を選択することです。 人間は500万年前から地球上に存在しています。今赤ちゃんをと思っている皆様のルーツは数十年、数百年ではありません。皆さまも私も、500万年前にルーツがあるのです。500万年前から基本的には自然妊娠を繰り返し、人口を増やして繁栄してきたのです。健康な体を取り戻し、沢山のお子さんを産むことが少子化問題の解決策なのではないでしょうか。
by yakujudo
| 2012-09-01 12:36
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