中国漢方薬寿堂
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9月19日より、私の恩師、元北京同仁堂中医科主任医師の叢法滋先生にお会いするため、中国北京市まで行って参りました。
北京の飛行場へは雲南省へ行くときに何度か乗り継ぎで立ち寄っていますが、実に25年ぶりです。 私が25年前、北京を初めて訪れた時の印象は、道幅が広く、車の数が少なく、高い建物と言えばホテルだけだったことをよく憶えています。 25年経った今、広い道の両側には高層ビルがギッシリと建っていて、道路には沢山の車が走っていました。 商業の中心地で約3000万人が居住する上海と比べると、人口約1500万人の北京は、やはり落ち着いていて、政治の中心地という感じを受けます。 日本の銀座に当たる王府井は、ゆっくりとお買物を楽しめる印象で、いつ行っても人波で混雑している上海の中心地、日本の新宿や渋谷に当たる南京路とは大きな違いです。 今回9月23日から始まる中秋節(お月見祝いの休日)の直前でしたので、中国の方々は月餅を親戚、友人に差し上げる習慣がありますので、この月餅を配る方々の車で道路は大渋滞、先生とはお会いすることができず、お電話で色々とお話をすることになりました。 今、北京の車は420万台あるそうです。25年前は、タクシーさえつかまえることができなかったことを考えると、浦島太郎の世界です。 先生とは、最近の不妊症の現状と日本の現状についてお話を致しました。 中国では一般的に20代半ばから20代後半の方々の結婚が多いので、出産も20代の方が大半で、30代前半の方は急に少なくなり、30代後半、40代の方はほぼいない位だそうです。 赤ちゃんの産まれている実数は政府から公式な発表が無いのですが、多分、年間2000万人位と思われます。 中国でも体外受精は行われていて、チベット自治区、ウイグル自治区を除く全ての省、自治区に、2006年の調べで、88箇所の体外受精の施設が政府の認可を得て造られています。 体外受精は自費で、約1万5千元(日本円で25万円)、治療を受けている女性は30代前半までの方が多く、40歳前後の方は少ないそうです。 体外受精を受けたいご夫婦は事前に政府から子供の出生許可を取らなければなりません。 中国では自然妊娠で産まれる方が圧倒的に多いので、体外受精で産まれる方がどれくらいで、新生児に対して何%なのかは不明です。 一方、現在日本では晩婚化が進み、出産は20代後半が多く、次いで30代後半、そして30代前半となっているそうです。 昨年は新生児が120万人、この内、約2万人が体外受精で誕生しています。 最近の日本と中国の出産と体外受精について、ご紹介致しました。 中国では体外受精は全て国の管理下で行われ、かなりの高率で成功していると聞いております。 また、日本では行われていない「卵子提供」も、1人の方の卵子を無償で5人の方に提供が許されているそうです。 先日、この体外受精を開発されたロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授にノーベル賞が贈られました。 30数年間に世界で約400万人を超える赤ちゃんが誕生していることは、大変な偉業です。 私は不妊のご相談に来店されます方々には、まずは男女とも健康なお体をつくることをお勧めしています。 健康な体づくりの延長線上に妊娠があって、健康なお子さんを授かるのではないでしょうか。 あとはお二人の条件によって自然妊娠、人工授精、体外受精、顕微授精という手段を選択されることだと思います。 私どもに周期療法の講演をされるために来日された際、南京中医薬大学付属病院の夏桂成教授が、以前にエドワーズ教授とお会いしたときに、「周期療法で体質を改善し、体外受精をすることは、大変よいことだ!!」というお言葉を頂いたそうです。 お話の最後に、叢先生から、女性の方々に是非ともお勧めしたいという、お茶の調合法を伝授されてきました。 体を温め、心をリラックスし、血と気の流れを良くして、ストレスの解消にも良いというものです。 実は現在、試作品を作っておりますので、完成しましたら、皆様にご紹介したいと思っております。
by yakujudo
| 2010-12-20 23:13
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